2016年読んだ本

昨年の振り返りではなく2016年のやつ。読んだのは138冊。ちょっと引いた。学生時代に読むべき量であって30代男性が読む量じゃねえ。とにかく仕事がヒマだったのもあるけど、全然外出も夜遊びもしてないのが一発でわかるね!
マーカー引いてあるのは当時特にグッと来たもの。今見ても、読書という体験に新しい視点を持たせてくれたものがほとんど。中には絵本が入ってたりして、あんとき弱ってたなあと思い返したり。
 
  1. 1/2火星の人
  2. 1/16人間にとって成熟とは何か
  3. 1/17悲しみのイレーヌ 
  4. 1/18部屋 
  5. 1/18痕跡本のすすめ
  6. 1/19何者 
  7. 1/20狭小邸宅
  8. 1/22圏外編集者 
  9. 1/23独居老人スタイル
  10. 1/23自分を生きられないという病
  11. 1/26ルポ 消えた子どもたち
  12. 1/26御不浄バトル
  13. 1/27永い言い訳
  14. 1/29漢方小説
  15. 2/4池澤夏樹=日本文学全集08 日本霊異記録/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集
  16. 2/5あさになったのでまどをあけますよ
  17. 2/11エンジェルメイカー
  18. 2/12池澤夏樹=日本文学全集03 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記
  19. 2/14夕暮の緑の光
  20. 2/16ニューカルマ
  21. 2/17マーチ博士の四人の息子
  22. 2/18幕末単身赴任 下級武士の食日記
  23. 2/19老後破産 長寿という悪夢
  24. 2/19アメリカ最後の実験
  25. 2/19パンク侍、斬られて候
  26. 2/20無国籍の日本人
  27. 2/21破滅の石だたみ
  28. 2/22ザ・ロード 
  29. 2/24告白 町田康
  30. 2/28マルドゥック・スクランブル
  31. 2/28解錠師
  32. 2/29社会人大学人見知り学部卒業見込
  33. 2/29島田清次郎 誰にも愛されなかった男
  34. 3/4想像ラジオ
  35. 3/6ハミザベス
  36. 3/6ドキュメント 死刑に直面する人たち
  37. 3/9本日はお日柄も良く
  38. 3/12虐殺器官
  39. 3/24それからはスープのことばかり考えて暮らした
  40. 3/30うそつき、うそつき
  41. 3/30秘島図鑑
  42. 4/3レヴェナント 蘇りし者
  43. 4/6絶叫委員会
  44. 4/10素晴らしきソリボ
  45. 4/16わたしは英国王に給仕した
  46. 4/21ムーンパレス
  47. 5/16最貧困女子
  48. 5/31ヘンな論文
  49. 6/1紋切型社会
  50. 6/8くう、ねる、のぐそ
  51. 6/9昔は良かったと言うけれどー戦前のマナー・モラルから考える
  52. 6/9スクリプトドクターの脚本教室初級編
  53. 6/11さよなら、シリアルキラー
  54. 6/11東京右半分
  55. 6/15仁義なきキリスト教史
  56. 6/16ニセ医学に騙されないために
  57. 6/17事件現場清掃人が行く
  58. 6/18ヤノマミ
  59. 6/20日本の風俗嬢
  60. 6/21セックスセンス
  61. 6/25内向型人間の時代
  62. 6/30へろへろ
  63. 6/30試練は女のダイヤモンド
  64. 7/1ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か
  65. 7/2おもかげ復元師
  66. 7/4すべてはモテるためである
  67. 7/5翻訳できない世界のことば
  68. 7/5危険動物との戦い方マニュアル
  69. 7/7性風俗のいびつな現場
  70. 7/10泡沫候補
  71. 7/11驚きの介護民俗学
  72. 7/14人生パンク道場
  73. 7/14ワイフプロジェクト
  74. 7/20私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな
  75. 7/21世界の辺境とハードボイルド室町時代
  76. 7/25サイキック・マフィア
  77. 7/26奴隷のしつけ方
  78. 7/27ギケイキ
  79. 7/28名前も呼べない
  80. 7/29見えない私の生活術
  81. 7/30もう年はとれない
  82. 7/31陽だまりの彼女
  83. 8/2顔ハメ看板ハマリ道
  84. 8/6意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること
  85. 8/7トラウマの国
  86. 8/8
  87. 8/10ロマンティックあげない
  88. 8/21バーのマスターはなぜネクタイをしているのか
  89. 8/27「病は気から」を科学する
  90. 8/28けむたい後輩
  91. 8/31さよならクリームソーダ
  92. 8/31本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間
  93. 9/1北朝鮮 14号管理所からの脱出
  94. 9/2男という病
  95. 9/3ミッキーは谷中で六時三十分
  96. 9/13隣の家の少女
  97. 9/16戦前の少年犯罪
  98. 9/19地上最後の刑事
  99. 9/21損したくないニッポン人
  100. 9/22脳が壊れた
  101. 9/24情け深くあれ 戦国医生物語
  102. 9/26英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄
  103. 9/29しんがり 山一証券最後の12人
  104. 9/29いのちの初夜
  105. 9/29作家と一日
  106. 10/3ルポ 中年童貞
  107. 10/11予想どおりに不合理
  108. 10/12あまりにも騒がしい孤独
  109. 10/14憧れの女の子
  110. 10/20その後の不自由「嵐」のあとを生きる人たち
  111. 10/21センス入門
  112. 10/25その日暮らしの人類学
  113. 10/26蘇生科学があなたの死に方を変える
  114. 10/27りこんのこども
  115. 10/27傷だらけの店長
  116. 11/1夜空はいつでも最高密度の青色だ
  117. 11/3古代ローマ人の24時間
  118. 11/4家族無計画
  119. 11/6はじめての不倫学
  120. 11/10貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
  121. 11/11TED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド
  122. 11/15ツリーハウス
  123. 11/16臆病者のための株入門
  124. 11/17のんのんばあとオレ
  125. 11/18謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア
  126. 11/19ストーカー加害者:私から、逃げてください
  127. 11/23不愉快な事には理由がある
  128. 11/25ぼくは悪党になりたい
  129. 11/27これでよろしくて?
  130. 11/28読めよ、さらば憂いなし
  131. 11/29分子レベルで見た触媒の働き
  132. 11/30少年の名はジルベール
  133. 12/4ミスター・メルセデス
  134. 12/9プリズン・ブック・クラブ
  135. 12/16世にも奇妙な人体実験の歴史
  136. 12/22不潔都市ロンドン
  137. 12/23女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり
  138. 12/24経理部は見ている

 

 

 

今でも内容が心に残ってて、説明しやすいものを。

 

  • わたしは英国王に給仕した
わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

わたしは英国王に給仕した (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

 

ボーイからホテルの給仕まで出世していく様を、トルコ史を知っていればより深く楽しめるだろうなあ。

読んでいてずっと映像が浮かぶという体験をしました。上物ネクタイひとつで、人は見る目を変えるのね。

「お前は何にも見てはないし、聞いてもいない。けど、お前は何でも見て、何でも聞いていないといけないぞ」という接客の基本が教えとして一貫してストーリーの根底にあり続ける。栄光と転落。

読み進めていくうちにグランド・ブタペスト・ホテルの原作かと思ったけど、違うみたい。

 

 

  •  サイキック・マフィア

エセ宗教とか、健康食品とかね、いかにそれがインチキなのか、あなた騙されてるよ、搾取されてるよ、と客観性ある化学的・物理的根拠を持って説明しても全然受け入れてくれないこと、多々あるじゃないですか。なぜそうなるかの心理をだましてた側が回顧しながら説明していく構成。わかってるけど、でもお金結構つっこんじゃったから、今更うけいれられません!という心理は、ギャンブルに似てるね。

 

 

  •  脳が壊れた
脳が壊れた (新潮新書)

脳が壊れた (新潮新書)

 

脳梗塞やっちゃったライターの渾身(ホントに渾身)のルポ。脳梗塞を経てどんな兆候、症状、感情発露や手先が自由に使えないことによる不便さがどのように表れていくか、どんな戸惑いがあるのかなど、非常に自分をつぶさに観察して書かれているので、身内が脳梗塞やりましたーという方には内面理解の手助けになるだろう。脳梗塞起きてなくても兆候を知るためにもぜひ。とても読みやすいです。

 

 

  • 北朝鮮 14号管理所からの脱出
北朝鮮 14号管理所からの脱出

北朝鮮 14号管理所からの脱出

 

ミサイル飛んできたり長男暗殺されたりとタイムリーですが、全然見えてこない北朝鮮人民はどんな暮らししとんの?この本に書いてあることが真実とするなら、国を名乗るのもおこがましいなとも思える。想像を超えて地獄。搾取、相互監視…。ディストピアがお好きならぜひ。もっともこれは、現実のようですが…。

 

 

 

  •  夜空はいつでも最高密度の青色だ
夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ

 

10~20代の若手メンヘラ女子のみなさまは、最果タヒを読めばTwitterでポエム書くこともなくなるんじゃないだろうか。

あなたが一人で抱えている(と思っている)さみしさは、全部ここにあるよ。最近映画にもなってましたね。

俺は本をおすすめするよ。

 

 

 

現代ソマリランド室町時代、時代も国も違うのに文化が似てない?専門家同士ちょっと話してみようや→おんなじやん!という対談集。ここから読んでも充分過ぎるほど面白いが、謎の独立国家~を先に読んでいるとより室町時代についても知りたくなるでしょう。文化が違いすぎるとその地の暮らしはファンタジー。

カート(麻薬)を噛み噛みしながら会議するて。ソマリランドは現金よりSMS送金決済が本流。エムペサの現地での幅を利かせ具合もしっかり描かれているので、仮想通貨追っかけてる人は実際SMS送金がどんなものか、どのように浸透しているかの理解にもなると思います。逆に俺はここでエムペサを知ってから仮想通貨にハマったクチです。

 

ジャンルに偏りを感じるな~。