2015年読んだ本リスト

2015年に読んだ本は46冊。ライン引きは当時、面白い!手元に置きたい!と思ったもの。
今振り返ると、そんなに面白いわけではなく、感動の瞬間最高風速が読後すぐだっただけだぞってタイトルにもラインを引いている。
 
  1. 1/23 私の夫はマサイ戦士
  2. 1/25炭素文明論
  3. 1/29ブラッド・メリディアン
  4. 2/11ゴーストマン 時限紙幣
  5. 2/15 邂逅の森
  6. 6/? その女アレックス 
  7. 7/23横道世之介
  8. 7/23火花 
  9. 7/24円卓 
  10. 7/25きりこについて 
  11. 7/29四畳半神話体系
  12. 8/2悪人  
  13. 8/2  
  14. 8/14ポリティコン 
  15. 8/16世界の奇妙な博物館
  16. 8/21孤独死のリアル
  17. 8/23あるキング 
  18. 9/6モンスター 
  19. 9/18読書の腕前
  20. 9/27死のドレスを花婿に 
  21. 10/1愛を返品した男
  22. 10/11女友達の賞味期限
  23. 10/15 トーマの心臓
  24. 10/16気になる部分 
  25. 10/17 拳闘士の休息
  26. 10/20失われた夜の歴史
  27. 10/30勝手に生きろ 
  28. 11/16ぼくのメジャースプーン
  29. 11/20町でいちばんの美女  C.ブコウスキー
  30. 11/21あなたを選んでくれるもの ミランダジュライ
  31. 11/21弟の家には本棚がない 吉野朔美
  32. 11/22非現実の世界で ヘンリーダーガー
  33. 11/23妻を帽子と間違えた男
  34. 11/25天国でまた会おう
  35. 11/26悪党
  36. 11/27握る男
  37. 11/30オスカー・ワオの短く凄まじい人生
  38. 12/7南島小説二題
  39. 12/11漁港の肉子ちゃん
  40. 12/13日本を捨てた男たち フィリピンに生きる困窮邦人
  41. 12/13東京を生きる 雨宮まみ
  42. 12/16フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠
  43. 12/18不潔の歴史
  44. 12/16人間の分際
  45. 12/25古事記(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)
  46. 12/30ナイルパーチの女子会

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本なんて、これまでシリーズを通して読んだものといえば、京極夏彦江戸川乱歩ぐらいしかなく、ジャンルもミステリのみ、小説=ミステリとさえ思っていた節さえある。何を読めば、自分が興味が沸く世界に触れられるかまったくわからなかった。

 

とりあえず、読みたい本と思える本を探すところからなので、読書家のブログをいくつか覗いたり、書店員が個人的に勧める本のリストや、図書館のサイトの新着資料から目を引くタイトルのものから、

  • 見聞きしたことがないタイトルであること
  • ストーリーが面白そうであること
  • 難解でなさそうなもの

この3つの目線でチョイスし、傾向が偏って飽きないよう、情報源を分散させたことを記憶している。本屋に平積みされているものはタイトルや話題性だけで、読んでもぴんと来ないことが多かった。ベストセラーが面白いとは限らない。そんなんゆうて『その女アレックス』めっちゃ面白かったけども。

 

 

海外作家ものは、これまで日本以外の文化を下地に書かれた小説なんか、どーせ感情移入できまい!理解もできまい!と食わず嫌いをしてたけど、コーマックマッカーシーとロジャーホッブスが誤りを打ち砕いてくれたおかげで、バンバン興味を持って他のタイトルにも手を伸ばせるようになった。

チャールズブコウスキーに出会えたのも嬉しかったな!孤独に苛まれていないタイプの、アウトロースレスレでくすぶってるアル中ダメ人間は、主役ではなく、これまでは主人公や周囲を苦しめる配役としてしか認識してなかったからな。同じような周囲のクズを温かい目線で見るようなところがある。

 

年末には新訳の古事記に出会えた。本を手に取った時、帯のイラストの力強さに目を奪われ、読み進めるたびに帯を見返して、はーすごいな、一枚で全部表現しとる、うわあ、はあ、と声に出したのを覚えている。

 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集は全30巻だが、そのうちに全部揃え、自分の子供の手に届く場所に置きたいと思っている。全てが新訳ではないし、一部は新訳なのに読みにくくなっているものもあるが、これまでの訳との、古典への親しみやすさが圧倒的に異なる。小難しい日本語で書かれてなく、注釈も充実していて、古典本来が持つユーモアを鈍らせず、生き生きと光らせているように感じる。なんか書いてる日本語が聞きなれんし見たことないしで難しいわ、オチもよくわからんし、もう読むのやーめた。とならない。

 

つうてもどんな感じ?古典って言われてもそんなん知らんし、と思うなら、イントロダクションには町田康の瘤取り爺さんを読むとよいです。おほほ。

 

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それにしても、本に限らず、『意図を持って選ばれたもののリスト』というのは面白いな。なぜそれに目をつけたのか?どんな背景があるのか?余計な空想が紐づけされて広がっていく。そのベクトルが固定され、自分も調べてみようと選択と決定をする、スカラーを持つ時こそがワクワクしているかもしれない。買い物は選ぶときが一番楽しい。

 

次はブラッドメリディアンかゴーストマンについて書いてみようかな。