アウトプットをやめるとき

思い返せばピュアな中学1年生の頃、初めて2chを見て、世の人々の本音というか、腹黒さに触れて、3日くらいは具合悪かったのですが、それと同時に、

「有名でもないのに、こんな面白い事かけるやつ・考えるやつゴロゴロおんの!?俺もう見るだけにしとこ」と打ちのめされ、当時流行り始めていたテキストサイトもぱったりやめ、大学時代などはインターネットに触れることさえ己に禁じていたのですが、やっぱりしょーもない言い回しとか思いついたら言いたいよね(これは周りに話せる友達がいないことが絶対原因)と、Twitterを何年も続けていた次第です。

 

日常でも、単調な仕事が続いており、思考の整理をつける必要がない生活に甘んじているため、最近では、

「世界のなにがしかに触れて、己の精神世界に波紋を広げたとしても、それで十分ではないか?アウトプットは必ずしも必要ではないでしょ」

とまで考え出す始末、お前どんだけ内に内に篭りたいねん。

 

それが「他人から評価されるのが怖いだけ」であることにやっと思い至った次第であるため、半ば勢いでいまさらブログをはじめることにしました。

一大決心のアウトプットの表現方法がブログて!!!!ちっちゃ!!!ていうか2017年に!!ブログ始めるて!!!

 

こんなんセルフツッコミ入れるから何も始められんしすぐやめてしまうのです。

うるさい!!!!!消えろ!!!ボクの中の悪魔め!!!

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テレビで小藪がこんなことを言ってました。

「えらい小難しい本とか、映画、漫画、芸術、その辺ばっかり好きなやつおるけど、そいつらに話きいても全然おもろないねん。引き出せてへん。消費するだけや。そういうタイプの芸人に台本書かせても、人の漫才の評価ばっかりで、全然かかれへん。アウトプットが全くできてへん。ほんなら意味ないねん。アウトプットを繰り返さん限りいいものは絶対作れへん」

 

自分は漫才師のような表現者ではないにせよ、小藪の話には胸倉を掴まれたような気分になりました。2年ほど前から図書館に通うようになり、月に5~6冊程度読んでいますが、したことといえば読んだ本リストを作って、特に面白かった本にマーカー入れるだけ。俺、消費してるだけじゃん!!整理をせんかい!

 

とりあえずは読んだ本リストの中で、内容を伝えてみようと思います。

いつも初めに風呂敷広げて破綻するのが常なので、簡単なとこからね。

 

——気持ちの整理がつかなくて、泣きながら近所を歩き回ったこともありました。
そんなとき、会社のホームページに日記を書き始めました。花が咲いたとか、ひざが痛いといったほんの身辺雑記なのですが、たまに知り合いに「読んだよ」なんて声をかけられて、窓ができたような気持ちになった。死にたいと思っている時は、窓がない、出口がないと感じている。悩みについて考え始めると、人に言えなくなって、自分の中で堂々巡りが始まります。ひとりで悩んで、考えても問題は解決しない。

『自殺』/末井昭

 

「窓」をつくって、放り投げる。

 こんなに重たく暗い背景はありませんが、やりたいことはこんな感じ。